家庭教師の歓喜

今日は公立の面接だったんですよ。
よくがんばったと思う。受かっててほしいなぁ。

「得意科目は何ですか？」
って聞かれたんだって。

「数学です。小学生のころは算数が苦手で、中学生の間に得意になりたいとがんばりました。
（家庭教師の）先生や友達にわからないところは聞きながら勉強しました。
今では、一番好きな科目です」

これがね、これがね、本当にうれしくてね。

ほんと、見始めた最初のころ３年前はやばくて。
数に慣れていないから計算遅いわミス多いわ
文章題は見た瞬間に無理と悟るわ
なんとかやらせてみてもできないわ
分数とかよくわからなくて足し算のときは分母同士を足しちゃったり。
もちろん割合なんて全然わからないよ！

それが今では、
自分から問題集がりがり解くし
相似比を使って辺の長さを求めたりできるし
樹形図だってすらすら書いちゃうし

わからない問題でも、解き方を説明するうちに
「おもしろい！」って言うんだよ。

この解き方は面白い
解けると面白い

あんなに数学に苦手意識を持っていたのに、今では一番好きな科目ですよ。
数学をやっていて「面白い」って単語がどんどん飛び出すの。

教えてて本当に良かった。うれしいの。

数学はいろんな解き方があって、正しい解き方ならどれも同じ答えにたどり着く
この問題はこんな解き方もあるよ
図に描いてごらん、図に
問題から、使いそうな値だけ抜き出してごらん
証明はパターンがあるからそれに当てはめれば大丈夫。難しくないよ！

数学はおもしろいから、苦手を克服するで終わらせず、なんとか好きになって欲しくて。
あれやこれやと言い続けた。
テストでいい点取ったり、成績が上がったときはもちろんうれしかった。

でも、今日の言葉が一番うれしい。

「数学が一番好き。問題が解けたとき、すごく気持ちよくておもしろい。
先生のおかげで好きになったよ」