事前

2014年8月29日 11:18 | 【家庭

ずっと前のこと

父がなんだかんだ病気持ちなことは知っていた。
それでもずっと元気に生きていたから、殺しても死なないのだと思っていた。


結婚することをどう言い出せばよいか迷っていた年末、父にがんの疑いがかけられた。
その話をされた翌日、わたしは仕事が手につかなかった。
結婚とかしている場合じゃなくて、子ども好きの父のために、むしろ妊娠しなきゃとか、わけのわからないことを考えていた。


妊娠の報告は、父が入院している病室でした。実家を出たわたしは、なぜそうなっているのかわからなかった。
勝手に、なにかまた生検で手術をして、問題ない結果が出るのだろうと思っていた。
孫が産まれるのだから、父は少なくともあと10年は健在だろうなどと考えていた。
入院の理由は私の勝手な考えとは違っていたのだが、断片的に聞いた情報で検索をかけ、検索結果の概要から、治るものなのだろうと勝手に判断した。怖くてそれぞれのページは見に行かなかった。


そのあたりですでに余命宣告されていたらしい。
父は、ぎりぎりまで私には言わないようにと口止めをしたそうだ。
確かにわたしの場合は、ストレスで正常な妊娠生活を送れなくなりそうだ。複雑だが、その時点での判断は正しかったと思う。