31日　帰宅

帰宅前に、父と最寄り駅で合流。弟も呼びよせ、3人で外食することにした。

駅で弟を待つ間、父は携帯を見ながら今日のことの進まなさとメールの不便さを説いていた。今日だけで何通メールを交換しただの話せば速いことをメールで少しずつ送るから...など、ややいらいらした口調で話してくれた。
画面に映る母から父へのメールは混乱している様子が受け取れた。
件名が「どうしよう」　本文は飛行機に空席がなかった旨。
母の母は何も手につかずずっと、ぼうっとしていた旨。それにあわせて兄妹もともに手につかなかった様子。
父は、母はパニック体質で、一人では何もできないとぼやいた。
母が冷静に見えたのが大間違いだと気づかされた。

弟も合流し、食事しながら昨晩の母のことを聞いた。私が寝た後、母は何度か起きたらしく、寝られなかったのではないかとのことだ。

帰宅後、母と電話がつながった。父との会話を聞く。父は相槌ばかりでない。聞き返す。
祖父が変死、それもおそらく突然死であろうことを聞いた。

祖父が亡くなったと聞いても実感がなかったが、それを聞いた母や、母の母のことを思うと涙がこらえられなかった。

スケジュールがなんとなく決まりつつある。
私は課長に携帯でメールを送り、明日から休む旨を伝えた。
そういえば課長から受け取った香典と称した会社の封筒は、中には立派な水引のかかった不祝儀袋が入っていた。薄墨で会社名と部門名が書かれている。
10人から3000円ずつ30000円入っているとのことだ。
私はこれを喪主に渡し、香典返しが10個必要と伝えなければいけないらしい。難しい。

それから、父と徳島のホテルを探した。3人は意外と探すのが難しい。

明日は、自宅用の不祝儀袋を買いに行かなければならない。父の名前を書くそうだ。
出発準備もしなければならない。荷造りだ。ホテルの予約だ。飛行機の予約だ。飛行機は航空会社じゃないところで買えば安いと言われたが、よくわからない。不安だ。

明日父は出社するらしい。気がつけばもう日付が変わっている。
明日、洗濯ぐらいはしたほうがいいと思う。私は何時に起きよう。